IIJmioとNifMoは、どちらも月額料金が安い格安SIMの大手です。
共通する点も多いNifMoとIIJmioですが、プランやサービス内容など細かい部分で違いも見受けられるのが特徴です。
人によって、どちらがお得かは異なってくるでしょう。違いと共通点を理解して、契約先を検討してみてはどうでしょうか。
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IIJmioとNifMoの共通点
IIJmioとNifMoには細かい違いがありますが、その前にまずサービスで共通しているポイントからチェックしてみましょう。
IIJmioとNifMoの契約に合っている人は、ある程度共通しています。
どちらも大手プロバイダが手がけるサービスで、ドコモ端末やSIMフリー端末で利用可能
IIJmioはドコモ回線とau回線、NifMoはドコモ回線のみで展開されている格安SIMです。
どちらも古くからあるインターネットの大手プロバイダが格安SIM事業として展開しているサービスであることも、共通していますね。
ドコモ回線を使っているため、IIJmio(タイプD)とNifMoはどちらも「ドコモ端末」か「SIMフリー端末」のどちらかで利用可能です。
auやソフトバンクから乗り換える場合はそのままだと端末を使い回せませんが、SIMロックを解除すればSIMフリー端末になるためIIJmioやNifMoで使えます。
速度は概ね変わらず、昼や夜は速度が落ちることもある
IIJmioとNifMoは、通信速度が概ね変わりません。異なる会社であるため厳密に言うと若干の違いはありますが、どちらも傾向としては同じです。
学生や会社員だと昼休みや通勤・通学の時間帯にスマホを見ることがありますよね。しかしそういった時間帯にIIJmioやNifMoで通信しようとすると、速度が遅く快適に使えないこともあります。
ちなみに速度重視ならUQモバイルとY!mobileが圧倒的におすすめです。キャリアと遜色なく使えるレベルですよ。
どちらも光回線等とのセット契約で割引が適用できる
IIJmioはIIJmioひかりとセットで契約することで、mio割を適用可能です。mio割とは、それぞれを契約している場合に月額料金が600円も割引になる割引サービスです。
600円引きとなると、IIJmioの最も安い3GBの音声通話SIMなら月額1,600円なので600円引きだと1,000円にまで下がりますね。
NifMoでは、@niftyのインターネット接続サービスや電気を契約していれば200〜450円の割引を適用可能です。
光回線とセットで契約すれば月額料金をお得にできるのは、IIJmioとNifMo両方におけるメリットと言えますね。
また光回線をセットで契約する都合上、大容量プランを契約する必要性が薄くなることも月額料金の削減のためには大きなメリットとなるでしょう。
IIJmioを選ぶ7つのメリット
続いて、IIJmioを選ぶことで得られるメリットを解説します。NifMoにはないメリットが、IIJmioには多数存在しているのです。
au回線のタイプAも選べる
なんと言ってもまず挙げなければいけないのは、IIJmioでならau回線のタイプAを契約できることでしょう。
現在auを契約している人には、端末を使いまわしやすいIIJmioのタイプAがオススメです。
ただし対応するau端末はauの高音質な通話規格「VoLTE」対応のものに限られ、SIMロックを解除する必要もあるので注意は必要になります。
IIJmioの公式サイトから動作確認状況を確認し、問題ない場合は手持ちの端末をSIMロック解除してIIJmioのタイプAで使ってみてはどうでしょうか。
⇒au端末のsimロック解除方法はこちらで詳しく解説しています
低速モードを利用可能
IIJmioでは、NifMoでは使えない低速モードも利用可能です。
低速モードとは、通信速度が最大200kbpsに制限される代わりに高速通信のデータ容量を消費しないのがメリットのモードです。
IIJmioでは専用アプリからモードをすぐに切り替え、通信速度を節約できます。
20GBや30GBの大容量をオプション契約できる
IIJmioでは、20GBや30GBといった大容量のパケットをオプションという形で契約して毎月使えます。
例えば10GBプランに30GBの通信量をプラスすれば40GB、3GBプランに20GBを追加したら23GBなど、用途に合わせてある程度自由に通信量を契約して使えるしくみが嬉しいですね。
NifMoにはこういった大容量プランがなく、最大でも13GBまでしか使えません。
家族での容量シェアが可能
IIJmioでは、SIMカードを追加することで家族での容量シェアも可能です。
NifMoでも家族での通信量シェア自体は可能ですが、「家族それぞれが契約したパケットをみんなで共有する」しくみなので料金的にはあまり割安になりません。
例えば家族3人で10GB必要、6GBと2GB、2GBといった内訳な場合、個別で契約すれば6GBプラン1つと3GB×2(最低でも3GB契約になるため)となります。
月額料金はこの場合2,220+1,600×2=5,420円(税抜)。もしも10GBプランの容量シェアなら3,260+700(追加SIMの音声通話機能料金)×2=4,660円(税抜)。
この通り、数百円ほど容量シェアの方がお得です。
家族で容量シェアを行いたい場合は、IIJmioを選ぶのが良いでしょう。
かけ放題のラインナップが充実している、家族通話に有利
IIJmioは、かけ放題のラインナップが充実している格安SIMです。
・家族と10分、誰とでも3分
・家族と30分、誰とでも10分
以上、2種類のかけ放題が提供されています。2種類あり、なおかつ家族通話が長い時間お行えるのは大きなメリットでしょう。
NifMoでは10分かけ放題のみが提供されていて、家族との通話はお得になりません。
端末販売のラインナップも豊富
IIJmioは、NifMo以上に端末販売のラインナップが豊富です。
ファーウェイやASUS、モトローラといった大手会社のSIMフリースマートフォンを購入できるのは、IIJmioの大きなメリットでしょう。
IIJmioには長期契約時の特典もある
IIJmioでは3年以上契約している人向けに、以下の特典が提供されています。
・WiFiやセキュリティーなどのオプションが無料になる
・データ容量を1GB×3プレゼント
期間が長かったりそこまで充実した特典ではなかったりと難点もありますが、何も無いよりはあった方が嬉しいもの。
長期契約にメリットがあるのは、IIJmioを選ぶメリットといえるでしょう。
NifMoを選ぶ3つのメリット
続いて、NifMoを契約することで得られるIIJmioにはないメリットを紹介します。
NifMoはデータ容量が大きめかつ安価なプランを展開している
NifMoで展開されているプランは、以下の3種類です。
・3GB
・7GB
・13GB
3GBはIIJmioや他社と共通ですが、7GBと13GBはあまり広く展開されていない容量ですね。
7GBプランは他社の6GB、13GBプランは他社の10GBプランよりわずかに高いくらいの料金設定です。IIJmioと、音声通話SIMの月額料金を比べてみましょう。
IIJmio | NifMo | |
3GB | 1,600円 | 1,600円 |
6GB・7GB | 2,220円 | 2,300円 |
10GB・13GB | 3,260円 | 3,500円 |
この通り、特に7GBプランはIIJmioの6GBプランとわずか80円差で容量が+1GBになります。
大きめの容量で格安SIMを契約したいなら、NifMoを検討してみてはどうでしょうか。
NifMoバリュープログラムで料金を節約できる
NifMoでは、NifMoバリュープログラムによって対応するアプリのインストールや会委員登録などを行い月額料金を節約できます。
NifMoなら月額料金を能動的に下げることが可能なのが嬉しいですね。
契約期間はNifMoの方が短い
音声通話SIMの契約期間は、NifMoの方が圧倒的に短くなっています。
IIJmioは音声通話SIMを契約した場合に12ヶ月ほどの最低利用期間が生じますが、NifMoならわずか最大7ヶ月で解約可能です。
短期間で解約する可能性があるなら、NifMoを選んだ方が良い場合もあるでしょう。
ちなみに違約金はIIJmioだと12,000円(税抜)から毎月1,000円(税抜)ずつ下がっていくしくみで、NifMoは一律8,000円(税抜)。
タイミングによっては、違約金はIIJmioの方が安くなることもあるでしょう。
まとめ
IIJmioはサービスの充実度で圧倒的にNifMoより有利になりますが、NifMoにも容量の大きいプランやバリュープログラムでの値引きといったメリットがあります。
どちらに魅力を感じるかじっくり考え、契約先を検討してみましょう。