IIJmioとTONEはどちらもドコモ回線の格安SIMを提供していますが、内容的には全く異なっています。
どちらも格安SIMという点では同じですが、選ぶべき人はそれぞれ決まってくるでしょう。
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IIJmioとTONEの共通点は?
まずはIIJmioとTONEで共通している数少ない点を、それぞれチェックしてみましょう。
傾向の全く異なる格安SIMですが、同じ部分もあるにはあります。
ドコモ回線で通信できるSIMカードが提供されている
IIJmioでは、ドコモ回線のタイプDと、au回線で通信できるタイプAの2種類が展開中。
TONEもドコモ回線の格安SIMという点では共通しています。
ドコモ回線の格安SIMを契約したい場合、IIJmioとTONEは候補に入ってくるでしょう。
arrows M04に準ずる端末がそれぞれ購入可能
IIJmioでは、arrows M04というSIMフリースマートフォンが販売中です。
TONEでは専用のTONE端末が販売されていますが、この中の「TONE m17」という端末は事実上arrows M04とほとんど同じです。
arrows M04やTONE m17は、ワンセグやおサイフケータイ、そして防水機能に対応しています。
IIJmioを選ぶ5つのメリット
続いて、IIJmioを選ぶことで得られる様々なメリットを紹介します。
IIJmioはTONEと全く仕様が異なるので、両者を比べた場合のメリットは豊富ですね。
通信速度が速いのは、TONEよりIIJmio
まず通信速度は、圧倒的にIIJmioの方が有利になります。
どちらも同じドコモ回線の格安SIMですが、TONEは通常500〜600kbps程度で通信できる仕様となっています。
IIJmioにはそういった制限がないので、契約している高速通信量の分だけ高速で通信し続けることができます。
IIJmioなら端末セット購入の義務はない、他社端末の使い回しOK
TONEは、専用端末を絶対にセット購入しなければいけないしくみです。
これはTONE独自の見守り機能や安価なIP電話サービス、端末サポートなどの利用にあたって必要なこととなっています。
またTONEのSIMカードは、基本的にTONE端末以外では使えません。
正確には通信・通話なら他の端末でも使えますが、他の端末ではTONE独自の機能が全く使えません。
IIJmioならこういった端末の利用に関する細かい注意点はないので、端末をセット購入する必要はありません。
そしてIIJmioの公式サイトには動作確認済み端末のリストがあるので、このリストに載っている端末なら確実にIIJmioで使えます。
IIJmioなら音声通話回線による半額通話を利用可能
IIJmioでは、半額通話サービスを活用できます。
半額通話サービスでは、通常30秒20円の通話料金を専用アプリを通した通話によって30秒10円に削減可能です。
TONEではIP電話を利用して通話料金を下げられますが、IP電話は品質がイマイチで遅延や音声の乱れが発生してしまうことも。
IIJmioだと通常の電話回線を使った音声通話の、高品質な半額通話ができるので便利です。
IIJmioでは3分や10分のかけ放題が使える
IIJmioでは、3分かけ放題や10分かけ放題といった有料オプションが展開されています。
通話をする機会が多いなら、IIJmioでかけ放題を契約した方が利用料金を下げられる場合もあるでしょう。
またIIJmioのかけ放題は、家族通話なら10〜30分と長時間の電話になってもかけ放題になります。
IIJmioは音声通話SIMの契約期間が1年間と短い
IIJmioはデータSIMならすぐに解約可能、音声通話SIMでも1年間契約すれば解約金は無料になります。
しかしTONEは2年契約。データ通信専用SIMでも音声通話機能付きのSIMでも、この仕様は変わりません。
契約期間の短さでも、有利になるのはIIJmioですね。
TONEを選ぶ4つのメリット
TONEは、とにかく独自の仕様が多い格安SIMです。
TONEを選ぶべきなのは、これらの仕様に魅力を感じる人となるでしょう。
端末セット購入の必要はあるが、あれこれ自分で設定する必要がないのはメリット
TONEでは端末購入が必須ですが、代わりに契約後にあれこれとわかりづらい初期設定をする必要はありません。
届き次第、すぐに利用を開始できます。
IIJmioだとSIMカードが届いたら使う端末に入れて初期設定を行う必要があるので、こういった手続き苦手な人は困ってしまうこともあるでしょう。
⇒IIJmioの初期設定(APN設定)方法はこちらで解説しています
TONEは子供の見守りサービスが無料から使える
TONEでもIIJmioでも、子供の見守り機能は使えます。
IIJmioでは月額360円(税抜)のi-フィルターを利用することで、子供の利用状況をチェックしたりブラウザにフィルタリングをかけたりできます。
TONEだと専用のアプリが用意されていて、保護者はパソコンなどから月額100円で利用状況を確認できます。保護者もTONEユーザーなら、料金は完全無料です。
サポートが充実している
TONEは、電話や店舗(ツタヤ)、電話などサポート対応が充実しています。
結果、お年寄りなどスマホ初心者で使い方がよくわからない人でもサポートを活用しつつスマホを快適に使いこなせるようになるのがTONEの魅力ですね。
普通に今までもスマホを使っているならあえてTONEを選ぶ必要性は薄くなりますが、スマホが初めての人はTONEを選んでおいた方が安心なこともあります。
IP電話のみのSIMなら維持費が安い
TONEはIP電話のみ使えるタイプのSIMで契約すれば月額1,000円(税抜)からになります。
音声通話SIMで契約すると月額1,953円(税抜)からと高額になるので、オススメはIP電話のみのSIMで契約することです。
まとめ
IIJmioとTONEを比較すると、仕様のことなる部分が目立ちました。
簡単にどんな人がどちらを選ぶべきか改めてまとめると、以下のようになります。
・今までキャリアでスマホを使っていたならIIJmio
・初めてスマホを使う人や子供にはTONE
IIJmioの初期設定は難しいように思えるかもしれませんが、やってみると簡単です。
ガラケーユーザーのお年寄りやスマホを初めて持つ子供以外なら、あえてTONEを選ぶよりも自由度が高く使いこなしやすいIIJmioを選んでおくことをおすすめします。