楽天モバイルとLINEモバイルはともにドコモ系格安SIMの中でも高い人気を誇る格安SIMです。
この2つにはどのような違いがあり、またどちらを利用するのがお得なのでしょうか。
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楽天モバイルとLINEモバイルの料金プラン
まずは料金プランで楽天モバイルとLINEモバイルを比較してみます。
楽天モバイルの料金プランを解説
楽天モバイルのプランは大きく分けて「組み合わせプラン」と「スーパーホーダイ」の2つです。
組み合わせプラン
プラン | データ通信量 | 通話SIM | 050データSIM | データSIM |
ベーシックプラン | 無制限※ | 1,250円 | 645円 | 525円 |
3.1GBプラン | 3.1GB | 1,600円 | 1,020円 | 900円 |
5GBプラン | 5GB | 2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
10GBプラン | 10GB | 2,960円 | 2,380円 | 2,260円 |
20GBプラン | 20GB | 4,750円 | 4,170円 | 4,050円 |
30GBプラン | 30GB | 6,150円 | 5,520円 | 5,450円 |
※最大通信速度は200kbps
スーパーホーダイ
プラン | データ通信量 | 月額料金※1 ※2 |
プランS | 2GB | 1,980円 |
プランM | 6GB | 2,980円 |
プランL | 14GB | 4,980円 |
※1 13ヶ月目以降は+1,000円
※2 ダイヤモンド会員割適用時は1年間500円割引
組み合わせプランはデータ通信量とSIMカードタイプを自由に選べるプランです。低速通信が無制限に使えるプランから大容量の30GBプランまでバランスよく用意されています。
スーパーホーダイは音声通話SIMと5分かけ放題オプションがセットになったプランです。しかもデータ通信量を使い切っても最大1Mbpsの速度で使い放題になります。1Mbpsは高速通信時よりは遅いですが、通常の低速よりはずっと速く、SNSやブラウジングはもちろん標準画質なら動画視聴も可能です。
ただし、13ヶ月目以降は月額料金が+1,000円されるので、お得感が薄くなってしまいます。頻繁に速度制限にかかるならずっと1Mbpsは魅力的ですし、あまり速度制限にかからないという人は組み合わせプランにかけ放題を付けたほうが安くなります。
速度制限にかかったあとも1Mbps使えるという特徴にどれだけ価値を見出せるかで、スーパーホーダイの良し悪しも変わるでしょう。
LINEモバイルの料金プランを解説
一方、LINEモバイルのプランには「LINEフリープラン」「コミュニケーションフリープラン」「MUSIC+プラン」の3つがあります。
LINEフリープラン
データ通信量 | データSIM | データ+SMS | データ+音声通話 |
1GB | 500円 | 620円 | 1,200円 |
コミュニケーションフリープラン
データ通信量 | データ+SMS | データ+音声通話 |
3GB | 1,110円 | 1,690円 |
5GB | 1,640円 | 2,220円 |
7GB | 2,300円 | 2,880円 |
10GB | 2,640円 | 3,220円 |
MUSIC+プラン
データ通信量 | データ+SMS | データ+音声通話 |
3GB | 1,810円 | 2,390円 |
5GB | 2,140円 | 2,720円 |
7GB | 2,700円 | 3,280円 |
10GB | 2,940円 | 3,520円 |
LINEフリープランはデータ通信量が1GBのみですが、データSIMは500円という安さで利用できます。
料金は楽天モバイルの方が安い
料金で比較すると、楽天モバイルの方がLINEモバイルより安いことがわかります。とくにMUSIC+プランの音声通話SIMと楽天モバイルの音声通話SIMを同じ容量で比較すると600円前後も差があります。
ただし、LINEモバイルにはLINEやSNSが使い放題になる「カウントフリー」があります。
カウントフリー対象のサービスをメインで使うならLINEモバイルの方が安くなる可能性があるため、料金が安いからといって楽天モバイルが良いとは限りません。
楽天モバイルとLINEモバイルでセット購入できる端末
楽天モバイルでセット購入できる端末
楽天モバイルでセット購入できる端末は以下の通りです。
・iPhone 6s
・iPhone 6s Plus
・iPhone SE
・AQUOS sense lite SH-M05
・HUAWEI Mate 10 Pro
・honor 9
・ZTE BLADE E02
・ZenFone 4
・ZenFone Live
・arrows M04
・HUAWEI P10 lite
・HUAWEI P10
・HUAWEI P10 Plus
・HUAWEI nova lite
・ZenFone 3 Max
・HUAWEI Mate 9
・honor 8
・AQUOS SH-M04
・ZenFone 3
・arrows M03
・AQUOS mini SH-M03
・ZTE BLADE E01
・HUAWEI P9 lite
・ZenFone Go
・AQUOS SH-RM02
・ZenFone 3 Laser
・ZenFone Max
楽天モバイルでは27種類もの端末を扱っています。ASUSやHUAWEIといった人気メーカーの端末や、防水やおサイフケータイが使える国産スマホなど、あらゆる機種が用意されています。
端末数が多いだけでなく、安く購入できるのも楽天モバイルの魅力です。
スーパーホーダイでは最低利用期間が延びる代わりに端末代が割引になる「長期優待ボーナス」が利用できます。スーパーホーダイの最低利用期間は1年ですが、2年にすることで10,000円、3年にすることで20,000円の割引が受けられます。
長期優待ボーナス以外にも端末代が割引になるお得なキャンペーンやセールを頻繁に行っているので、タイミングが良ければ組み合わせプランでも格安で端末が購入できます。
LINEモバイルでセット購入できる端末
LINEモバイルでセット購入できる端末は以下の通りです。
・ZenFone 4 Selfie Pro
・arrows M04
・GRAND X LTE
・HUAWEI P10
・VAIO Phone A
・HUAWEI nova lite
・Blade E01
LINEモバイルで購入できる端末は7種類と少ないです。端末代の割引などもあまり行われていないため、料金的にもあまりお得ではありません。
端末を安く購入するなら楽天モバイルがおすすめ
端末セットを購入するなら楽天モバイルがおすすめです。端末数が豊富ですし、端末代が割引されるキャンペーンやセールが頻繁に行われるので、通常よりも安く端末を購入できます。
LINEモバイルは端末数が少なく、割引もほとんどありません。
機能・サービス面における楽天モバイルとLINEモバイルの違い
続いて機能・サービス面で比較してみましょう。
楽天モバイル | LINEモバイル | |
回線 | ドコモ | ドコモ |
最大通信速度 | 262.5Mbps | 375Mbps |
最大通信速度(低速時) | 200kbps | 200kbps |
速度制限 | なし | なし |
データ繰り越し | あり | あり |
通信速度切り替え | あり | なし |
バースト転送 | あり | なし |
プラン変更 | あり | あり |
かけ放題オプション | 楽天でんわ5分かけ放題
楽天でんわ かけ放題 |
いつでも電話 10分かけ放題 |
容量チャージ | 100MB/300円、500MB/550円
1GB/980円 |
500MB/500円、1GB/1,000円
3GB/3,000円 |
ポイントサービス | 楽天スーパーポイント | LINEポイント |
カウントフリー | なし | あり |
LINEの本人確認 | 不可 | 可 |
機能・サービス面で比較すると、基本的な機能は楽天モバイルのほうが充実しています。
楽天モバイルは速度切り替えとバースト転送に対応しているので、低速通信を活用したい人に向いています。
LINEモバイルは速度切り替え・バースト転送ともに対応していないので、低速通信をメインで使いたい人には向きません。
LINEモバイルを語る上で欠かせないのが「カウントフリー」です。
カウントフリーは対象となるサービスが通信量を消費せず使い放題になる機能です。カウントフリーの対象となるサービスはプランによって以下のように異なります。
プラン | カウントフリー対象サービス |
LINEフリー | LINE |
コミュニケーションフリー | LINE、Twitter、Facebook、Instagram |
MUSIC+ | LINE、Twitter、Facebook、Instagram、LINE MUSIC |
同じ容量同士で料金を比較すると楽天モバイルのほうが安いですが、カウントフリー対象のサービスをメインに使う場合はLINEモバイルの方が安くなる可能性があります。
例として毎月消費するデータ通信量が7GBで、そのうちの3GBがLINEとSNSであるケースを考えます。楽天モバイルの場合、10GBのプランを契約しないといけないので通話SIMだと2,960円です。
一方LINEモバイルの場合、LINEとSNSで消費するはずの3GBがカウントフリーによって0になるので、実質毎月4GBしか消費しないことになります。そのため、5GBのプランを契約すれば良いことになり、音声通話SIMでも2,220円で済みます。
このように、同じ使い方でもカウントフリー対象のサービスがメインの人ならLINEモバイルのほうが安くなります。
楽天モバイルとLINEモバイルで共通しているのは利用しているだけでポイントが貯まることです。楽天モバイルなら楽天スーパーポイントが、LINEモバイルではLINEポイントが貯まります。
楽天スーパーポイントは楽天モバイルの料金支払いに使えるほか、楽天市場など楽天の各種サービスで使えます。最近ではコンビニやファストフード店など、実店舗でも楽天スーパーポイントが使えるお店が増えてきており、使い道は多いです。
LINEポイントはLINEスタンプの購入やAmazonギフト券など各種ポイントへの変換ができます。また、LINEモバイルの支払い方法を「LINE Pay」にしているなら、LINEポイントをLINE Payに変換することでLINEモバイルの料金支払いに利用することも可能です。
結局楽天モバイルとLINEモバイルならどっちがお得?
ここまで楽天モバイルとLINEモバイルを比較してきましたが、結局どちらを使うのがお得なのでしょうか。
こんな人には楽天モバイルがおすすめ
以下のような人には楽天モバイルがおすすめです。
端末を安く購入したい
楽天モバイルではスーパーホーダイなら長期優待ボーナスを使って端末を格安で購入することができます。
その他にも端末代が安くなるキャンペーンやセールを頻繁に実施しているので、組み合わせプランでも端末を安く購入できます。
LINEモバイルも端末セットを取り扱っていますが種類が少なく、価格も安くないのであまりおすすめではありません。
低速通信を活用したい
楽天モバイルは速度切り替えとバースト転送に対応しています。好きなタイミングで高速と低速を切り替えられますし、バースト転送があるのでSNSやブラウジングくらいであれば低速でも快適に利用できます。
普段楽天のサービスを利用している
楽天モバイルを利用していると、毎月楽天スーパーポイントが貯まります。楽天市場など楽天の各種サービスで使えますし、それらのサービスで貯まったポイントを楽天モバイルの料金支払いに充てることもできます。
普段から楽天のサービスを利用しているなら、楽天スーパーポイントが貯まる楽天モバイルのほうが良いでしょう。
こんな人にはLINEモバイルがおすすめ
以下のような人にはLINEモバイルがおすすめです。
LINEやSNSをメインで使っている
LINEやSNSをメインで使っているという人はLINEモバイルのほうがおすすめです。
「カウントフリー」によってデータ通信量を気にせず使い放題になるので、少ない容量のプランにすれば格安でLINEやSNSが使い放題になります。
単純な料金では楽天モバイルのほうが安いですが、カウントフリーによって容量の少ないプランに変更できるならLINEモバイルのほうが大幅に安くなります。
LINEの年齢認証を突破したい
LINEで「ID検索による友だち追加」を行う際は年齢認証をする必要があります。しかし、LINEの年齢認証は大手キャリアのシステムを利用するので、通常の格安SIMでは年齢認証することができません。
LINEモバイルは特別に独自の年齢認証方法が採用されており、格安SIMながらLINEの年齢認証が行えます。
まとめ
今回は楽天モバイルとLINEモバイルを比較してみました。
楽天モバイルは速度切り替えとバースト転送に対応しており、低速通信を快適に利用できます。LINEモバイルはどちらも対応していないので、低速通信を活用したいなら楽天モバイルの方が良いでしょう。
また、楽天モバイルは端末セットが豊富で、端末代が安くなる仕組みやキャンペーンも多数あります。格安SIMへの乗り換えと同時にスマホも乗り換えたいという人にも向いています。
LINEモバイルはLINEやSNSが使い放題になるカウントフリーがある、LINEの年齢認証ができるなど独自のサービスが多数あります。料金は楽天モバイルのほうが安いですが、LINEやSNSをメインで使うならLINEモバイルのほうがおすすめです。